ステップ4で「誰のための教室か立ち位置」を明確にできたら、仕上げに教室の独自性・専門性・楽しさを強化する対策を行っていきます。
教室の独自性・専門性・楽しさを強化するための6つの方法
教室の独自性・専門性・楽しさを強化するためには、以下の6つの方法があります。
- コース・レッスンを見直す
- 教室名にキャッチフレーズを付ける
- 教室の特長が一言で伝わるキャッチコピーを作る
- 教室の特長を“5つの特長”にまとめる
- 教室に疑問や不安がある人のニーズを満たす
- 出会いをアピールします
それぞれを詳しくみていきましょう。
①コース・レッスンを見直す
はじめに行うのが、コース・レッスンの見直しです。
生徒さんのニーズにしっかりと応えるためには、既存のレッスン内容やカリキュラムを変更して、これまで以上にニーズに応えられるよう「専門的なコース」を設置することを検討してください。
場合によっては、より専門性を追求するために、今ある特長のないコースを終了することも検討しなければなりません。複数のニーズにそれぞれ応えるためには「悩み別コース」「目的別コース」など、コースをいくつか増やすことも必要です。
また、「誰のためのコースか」「どんな内容のコースか」がぱっと見でわかるように、コース名を変更することも検討してみましょう。
もし「スタンダードコース」「Aクラス・Bクラス」「スペシャルレッスン」のようなコース名やクラス名を付けている場合、「誰向けなのか」「どんな内容なのか」が伝わりません。
例えば、「カラオケ高得点獲得コース」「ゴルフデビュークラス」「初めての海外旅行のための英会話レッスン」など、具体的な内容が伝わる名前に変えれば、ぱっと見で内容が分かりやすくなり、独自性や専門性も出て選ばれやすくなります。
②教室名にキャッチフレーズを付ける
前項でコース名やクラス名の見直しについて紹介しましたが、教室名もぱっと見で内容が分かるようにすることも大切です。教室名を見ただけで、「誰のための教室か」「どんな教室か」が一瞬でわかるようにします。
ただし、教室名を変更するのは大変ですし、リスクもあるため、教室名に最適なキャッチフレーズを付けることで対応してみてください。
キャッチフレーズと言っても広告色が強いものではなく、名刺でいうところの〝肩書〟のようなものです。
例えば「マナブコト教室」という教室名だった場合、何の教室か、どんな教室かまったくわかりません。
「マナブコト英会話」という教室名だった場合、英会話教室だということはわかりますが、どんな特長がある英会話教室か、どんな人向けの英会話教室かまではわかりません。
そこで、10文字ほどのキャッチフレーズを付けてあげることで、どんな教室か、誰向けの教室かをわかりやすくしてみましょう。
【キャッチフレーズの例】
- 生徒募集で悩む人のための、マナブコト教室
- 生徒の集め方をオンラインで学べるマナブコト教室
- ホームページを活用した集客を専門に10年
- ビジネス英語ならお任せ!マナブコト英会話
- 英語に苦手意識を持った人に寄り添うマナブコト英会話
- 初めて英会話を学ぶ人に寄り添うマナブコト英会話
このように、あなたの教室を端的に表すキャッチフレーズを考えてみてください。
そして、ホームページ・SNS・ブログ・チラシ・広告など、教室名を書くあらゆる場面で、可能な限りこのキャッチフレーズ付きの教室名を書くようにします。教室のロゴ画像に組み込んでしまうのもおすすめです。
③教室の特長が一言で伝わるキャッチコピーを作る
②では教室名に付けるキャッチフレーズを考えましたが、今度は教室の特長をしっかりと表した「キャッチコピー(宣伝文句)」を考えます。
キャッチコピーは、30文字程度で、見込み客を惹きつけ、関心を持ってもらえてかつ教室の特長をしっかりと表すものです。
キャッチコピーを作る際のポイントは、教室に通って上達している姿、成果が出ている姿、悩みを解決できている姿、楽しめている姿を想像させてあげること。実際に教室で使っているキャッチコピーの例を5つ挙げておきます。
【キャッチコピーの例】
- “出なかった声”が出るようになる
- 英語が大好きになる!4年間で英語の基礎力が定着する!
- 技術と心理の両面から、練習場とコースの両方であなたのゴルフ上達を徹底アシスト
- お洒落で、映えて、珍しいを叶えるドライフラワー教室
- どんな目的にも、どんな悩みにも、360°対応するボーカルスクール
キャッチコピーを見て「私の目的に適ってそう!」「私の問題を解決してくれそう!」と思ってもらえれば、効果的で良いキャッチコピーです。できあがったキャッチコピーは、ホームページ・SNS・ブログ・チラシ・広告などで使用します。
④教室の特長を“5つの特長”にまとめる
続いて、教室の特長を箇条書きで5項目にまとめてみましょう。以下の項目について特長を挙げると、バランス良くまとめられます。
- 成果(悩み解決・目的達成)
- 指導方法 / 指導方針
- コース・クラス
- 先生
- イベントまたは通いやすさ
ボイストレーニング教室の例
- “出なかった声”が出るようになる(成果)
- あの“フースラーメソード”をやさしく学べる(指導方法 / 指導方針)
- 歌手や声優も指導、奥村多恵子がボイストレーナー(先生)
- 1回ずつ申し込めるので、効率的で無駄がない(コース・クラス)
- 完全個人レッスンなので、気兼ねなく通える(イベントまたは通いやすさ)
ゴルフ教室の例
- 技術と心理の両面から上達をアシスト(成果、指導方法 / 指導方針)
- 練習場とコースの両方で上達をアシスト(成果、指導方法 / 指導方針)
- あの“インナーゴルフ”をやさしく学べる(指導方法 / 指導方針)
- 目的に合わせて選べるクラス(コース・クラス)
- 優しく親身になってくれる先生(先生)
英語教室の例
- 英語が大好きになり、4年間で英語の基礎力が定着する(成果)
- 英検対策もバッチリ!(指導方法 / 指導方針)
- 異文化体験や学んだ英語をアウトプットするイベント多数(イベントまたは通いやすさ)
- 子供たちの英語力を伸ばすことに熱心な先生(先生)
- 名古屋市内に5教室、約140クラス開講(コース・クラス)
ここで教室の特長をまとめておくと、この後のホームページづくりにも活かせますし、チラシや口頭で教室の特長を伝える際にも役立ちます。
ここでは、あなたが伝えたい教室の特長をすべて盛り込めていればOKです。
⑤教室に疑問や不安がある人のニーズを満たす
ステップ1で調査した、「教室に疑問や不安がある人のニーズ」にも対応しましょう。
以下のような意見にも耳を傾けて、ニーズにきっちり対応することで「この教室は他の教室と違って私の疑問や不安を解消してくれそう!」「この教室なら通ってみたい!」と思ってもらえます。
- 教室選びに失敗したと思っている人の意見
- 教室に通うことを躊躇している人の意見
- 教室に通わなくても独学で習得できると思っている人の意見
「この教室なら」と思ってもらえれば、あなたの教室に独自性や専門性、楽しさがある証拠です。
教室に不満がある人には、これまでの教室で上手くいかなかった理由・上達しなかった理由を納得できるように説明して「この教室なら!?」と思ってもらいます。
ハードルを感じたり躊躇している人には、リスクだと感じる原因を取り除いて「この教室なら!?」と思ってもらいます。
教室に通うこと自体に疑問がある人には、通いたくなる実績や成果を示して「この教室なら!?」と思ってもらいます。
⑥出会いをアピールします
レッスンの成果だけではなく、人との出会いや交流があることも習い事の楽しさの一つです。みんな、相性の良い先生、仲良くなれるスタッフ、気の合う仲間との出会いにどこかで期待しています。
- 優しくて面倒見の良い先生がいること
- レッスン中に仲間ができること
- 出会いや交流のきっかけになるイベントがあること
これらは、教室を選ぶ上で大きなポイントです。
特に20代以上の大人向けの教室では、あなたが思っている以上に「出会い」や「交流」へのニーズが高いです。教室づくりのキーワードとして、ぜひ「出会い」や「交流」にも注目してみてください。
次のステップ6からは「教室を信頼してもらうためのホームページづくり」に入ります。
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