ステップ4:誰のための教室か、立ち位置を明確にする

ステップ4:誰のための教室か、立ち位置を明確にする

生徒集客の方程式(スクール・教室・塾の生徒集客を成功させる方法)

ステップ1で教室に通いたい人のニーズを4つのグループに分け、ステップ2で競合教室が誰のどんなニーズを叶えているかを把握し、ステップ3であなたの教室が誰のどんなニーズを叶えているかを分析しました。

続くステップ4では、「誰のための教室か」を明確にした上で、あなたの教室の立ち位置を確認していきます。

あなたの教室の立ち位置は?

それぞれの教室の方向性や立ち位置を把握するために、次のマップを活用してみてください。

もちろんこちらは例なので、実際の状況とは異なりますが、集客に困っている教室はマップ右上のように「趣味で学びたい人エリア」で競合教室と重なってしまっているケースが多いです。その中には、ブランド力をもった大手スクールも含まれているかもしれません。

重っている教室は、あまり特長がない普通の教室に見えてしまうのがわかるはずです。どれも似たような教室に見えてしまうため、選ぶ側も迷ってしまうでしょう。結果として、生徒さんの取り合いが起きてしまいます。

ここでお伝えしたいのが、少し方向性を変えて重ならない位置に教室を置いた方が、教室が目立つようになり、選ばれやすくなり、生徒さんを集めやすくなるということです。

もちろん、そもそもニーズがない位置に教室をおいても生徒さんは集まりません。そのため、ステップ1の調査結果を踏まえて判断する必要があります。

ニーズはすごくあるのに、どの教室も対応できていない、競合教室がいない位置を見つけることができれば、成功を掴んだようなものです!

F教室・G教室の例を見てみましょう!

マップ上のF教室とG教室を見ていただきたいのですが、近くに競合教室がありません。F教室とG教室のように、他の教室とは重なり合わずに独自の立ち位置を取れれば、生徒を取り合わなくて済みます。さらに、独自の価値を提供しているため、料金が多少高くても生徒が集まってくるんです。

では、F教室・G教室はどんな教室なのか、実際の教室の例で見てみましょう。紹介するのは、歌の教室・ボーカルスクール・ボイストレーニング教室と呼ばれるジャンルの教室の例です。

目的を達成したい人・悩みを解決したい人のためのボイストレーニング教室の例

F教室は、目的を達成したい人・悩みを解決したい人のための教室という立ち位置をとっています。どんな目的やどんな悩みを持った人でも、自分の目的にぴったり合ったレッスンを受けられるのが特長で、ニーズに合った27の専門コースが用意されています。

F教室のコース(一例)】

  • カラオケの採点で100点を取りたい人のためのカラオケ高得点獲得コース
  • アニオタ歓迎!アニソンカラオケコース
  • どんな音痴でも対応してくれる音痴克服コース
  • 人前で緊張せずに歌えるようになるコース
  • 1年で歌手デビューできるコース

これを見て、「大手スクールじゃないんだから、こんなに多くのコースを作れない」と思った方もいるでしょう。

しかし、この教室のレッスンはすべて個人レッスンで対応しています。「人がいないからコースを増やせない」ということはなく、一人の先生さえいればコースは増やすことができるんです。マンツーマンレッスンで、あなたの希望に合ったレッスンをやります!というのをよく見かけますが、それを限りなく具体化しただけなんです。

でも、選ぶ側の生徒さんからすると、本当に自分が求めていたコースが専門コースとして目の前にあるため、他の教室に行くという選択肢が頭からなくなります。

さらに、歌の教室はどこも、上手くなるまで何年も通い続けなければいけないところが多いのですが、この27の専門コースは、どれも3か月間、6か月間、12か月間とコースごとに期限が設定された短期コースばかり。マスターできるまでの期間の目安がわかって選びやすく、通いやすいんです。

実は、この教室も始めから27コースを作ろうとしたわけではありません。歌を習いたい人のニーズを徹底的に調査して、そのニーズに答えるためのコースをどんどん増やしていった結果、これだけのコース数になりました。もしかしたら、半年後、1年後には30コース以上に増えているかもしれません。

悩みを解決したい人、必要に迫られている人のためのボイストレーニング教室の例

G教室は、悩みを解決したい人、必要に迫られている人のための教室という立ち位置をとっています。”これまで出なかった声”が出るようになる教室です。

具体的な話はここでは省略しますが、この教室に通えば、地声も裏声もミックスボイスも、高い声も低い声も、大きな声も小さな声も、自由自在に出せるようになり、声の悩みや問題が解決します。他の教室に何年通っても出なかった声が、この教室に10回ぐらい通えば出るようになるんです。

これは、本当に困っている人にとっては夢のような教室です。歌手や声優として活躍する人はもちろん、中には遠方から新幹線に乗って通う人もいました。生徒募集のためのホームページを作って3か月後には、予約でいっぱいになるほど生徒さんが増えていたんです。

歌の教室の中では、大手スクールなどと比べても1回10,000円とレッスン料は高めですが、それでもレッスン料を高いと感じる人も一人もいません。自宅で先生が一人で教えている教室なのに…です。

教室の移転に伴ってプロデュースを終了したため、現状は分かりませんが、私がプロデュースした中でも、とても印象に残っている教室の一つです。

小さな差別化よりも重なりから抜け出すこと

「他の教室よりも料金が安い」「他の教室よりもレッスン時間が長い」「他の教室よりもレッスン内容が少し良い」などの小さな差別化では、重ってるところから抜け出すことはできません。むしろ自分から競合教室に近づいてしまっていて、いつまでも重なったままなんです。

重なっていても最前面になれれば良いですが、その作戦はなかなか難しいでしょう。競合の中には、ブランド力があり多額の広告宣伝費を使える大手スクールもいるからです。例えば、最安値の料金で目立てたとしても他の教室がさらに最安値をつければ、すぐに目立たなくなります。その分、利益も少なくなり教室経営は苦しくなるだけです。

それよりも「誰のための教室か」「どんなニーズを叶える教室か」といった方向性や立ち位置を明確にして、重なっているところから抜け出すことが何より大切です。業界の暗黙のルールを守ったり、周りの目を気にするのをやめて、上の写真でいう白いアヒルのような存在になりましょう。

あなたの教室でしか叶えられないニーズは?

最後に、以下のポイントを改めてじっくりと考えてみてください。

  • あなたの教室がもっとも力を発揮できる人はどこにいるか
  • あなたがもっとも助けてあげたい人はどこにいるか
  • あなたが毎日楽しくレッスンを提供できる人はどこにいるか

これらに加え、ニーズはあるのにどの教室も対応できていない、競合教室がいないところを見つけてみましょう。そして、あなたの教室でそのニーズを叶えてあげられないかぜひ検討してみてください。

他の教室と同じようなやり方で誰かのニーズを叶えようとするのではなく、あなたの教室でしか達成できないこと、あなたの教室でしか解決できないことを増やすことが大切です。

誰でも通える教室ではなく、対象者を思い切って絞り、あなたの教室がもっとも得意とすることを専門的に提供する教室に変えていくことで、『こんな教室を探してた!』と喜んで通ってくれる人が増えていきます。

見込み客から見れば、そういう教室こそが“1番の教室”だからです。

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