習い事・教室・スクールのSEO対策(基礎編)

習い事・教室・スクールのSEO対策(基礎編)

生徒募集のいろは
この記事を書いた人

マナブコト 生徒募集プロデューサー
ホームページ作成教室 講師
株式会社アルクコト 代表取締役

2006年から2025年までの19年間にわたり、日本全国の様々な習い事教室や学習塾の「生徒集客」「生徒募集」を成功へと導く。
「生徒募集の方程式」と言う体系化された生徒募集の成功ノウハウを持っていることが最大の強み。

ホームページ制作29年、大手企業サイト制作、企業サイトの集客コンサルティングも多数。ホームページ制作の指導も多数。デザインコンテスト優勝歴も。

小南邦雄(通称:コナン先生)をフォローする

はじめに

「新宿 ピアノ教室」「世田谷区 英会話スクール」「横浜 ダンス教室」…これらのキーワードで検索した時、あなたの教室は何位に表示されるでしょうか?

習い事や教室を探す生徒・保護者のほとんどが、まずインターネットで検索を行います。この時、検索結果の1ページ目(1~10位)に表示されない教室は、存在しないのと同じです。実際に、検索結果の2ページ目以降をクリックする人は全体のわずか5%程度というデータもあります。

この記事は、「生徒集客の方法・生徒募集の方法のすべて」で紹介した、生徒集客の方法(基本編)の①ホームページ運用の内容を実践するための記事です。

生徒集客・生徒募集の全体像を知りたい方は、ぜひ「生徒集客の方法・生徒募集の方法のすべて」を先にご覧ください。

教室の生徒集客にSEO対策が必要な理由

教室のSEO対策とは

SEO対策とは、難しそうな横文字ですが、簡単に言えば「あなたの教室を探している未来の生徒さんに、GoogleやYahoo!などの検索結果で教室のホームページを見つけてもらいやすくするための技術」のことです。

現代人の教室選びは、①インターネットで「地域名 + 習い事」を検索 ②複数の教室のホームページを比較検討 ③口コミサイトやSNSで評判をチェック ④体験レッスンや見学を申し込む という流れが一般的です。

そのため、ホームページが見つからない教室は選択肢にすら入らないという状況が生まれています。

検索の何位に表示されていれば良いのか?

Googleの検索結果において、各順位のクリック率は一般的に以下のようになっています:

1位:28.5% 2位:15.7% 3位:11.0% 4位:8.0% 5位:7.2% 6位:5.1% 7位:4.0% 8位:3.2% 9位:2.8% 10位:2.5%

※教室関連のキーワードの場合には、もう少し多くクリックされます(経験談)。

つまり、「新宿 ピアノ教室」で月間1,000回検索されている場合、1位表示なら285人、10位表示なら25人があなたのホームページを訪問することになります。この差は10倍以上です。

1位から3位ぐらいには表示させられるように対策したいところです。

SEO対策がもたらす教室運営への具体的メリット

24時間365日の自動集客システム

一度検索上位に表示されれば、あなたが寝ている間も、レッスン中も、休日も、新しい生徒候補があなたの教室を見つけてくれます。これは他の集客方法にはない大きな特徴です。

広告費をかけずに継続的に集客できる

チラシ配布は1回ごとに費用がかかり、効果も一時的です。しかし、SEO対策で上位表示を獲得すれば、継続的に新規の潜在顧客・見込み客をホームページへ集客することができます。

地域での認知度・信頼度向上

検索上位に表示される教室は、多くの人に「この地域で有名な教室」として認識されます。これにより、口コミや紹介も増える好循環が生まれます。

教室業界特有のSEO環境とチャンス

地域性の強い業界特性

習い事教室は基本的に地域密着型のビジネスです。これは「新宿 ピアノ教室」「世田谷区 英会話」など、地域名と組み合わせたキーワードでの上位表示が重要であることを意味します。

全国展開の大手企業と競合する必要がなく、同じ地域の教室だけが競合相手となるため、個人教室や小規模教室でも十分に上位表示のチャンスがあります。

まだSEO対策が不十分な教室が多い

大手企業や一般的なビジネスサイトではSEO対策が当たり前になっていますが、個人経営や小規模な教室では、まだまだ対策が不十分なところが多いのが現状です。

つまり、今からでもSEO対策を始めることで、競合他社に大きく差をつけることができると言えます。

検索キーワードがパターン化されてる

教室を探す人が使うキーワードは比較的パターンが決まっています。

  • 「地域名 + 習い事名」
  • 「駅名 + 習い事名」
  • 「習い事名 + 教室」
  • 「習い事名 + スクール」
  • 「習い事名 + レッスン」

パターン化されているため、効果的なSEO対策をやりやすいと言えます。

【基礎編】習い事・教室・スクールのSEO対策

基礎編では、「生徒集客の方法・生徒募集の方法のすべて」の生徒集客の方法(基本編)①ホームページ運用で触れた「基本のSEO対策」を、実際に実装できるレベルまで詳しく解説します。

  1. タイトルタグ見出しにキーワード含める
  2. 十分な文字量確保
  3. 被リンク獲得

これらの施策を、今日から実践できる具体的な手順でご紹介します。

キーワード選定の基礎:あなたの教室が狙うべき検索キーワードを決める

SEO対策の成否は、適切なキーワード選定にかかっています。どんなに素晴らしいホームページを作っても、どんなにSEO対策をがんばっても、誰も検索しないキーワードでの上位表示には意味がありません。

最優先で対策すべきメインキーワード

「地域名 + 習い事名 + 教室」
例:「世田谷区 ピアノ教室」「新宿 英会話教室」「横浜 ダンス教室」

「最寄り駅名 + 習い事名 + 教室」
例:「自由が丘 ピアノ教室」「渋谷 英会話教室」
※”駅”はつけないで省略するのが一般的

「地域名 + 習い事名 + スクール」
例:「世田谷区 バレエスクール」「新宿 英会話スクール」

対策すべきサブキーワード

「地域名 + 習い事名 + 対象年齢」
例:「世田谷区 ピアノ教室 子ども」「新宿 英会話教室 大人」

「地域名 + 習い事名 + 初心者」
例:「世田谷区 ピアノ教室 初心者」

タイトルタグ最適化:ページの「タイトル」にキーワードを入れる

タイトルタグ(<title>)は、検索結果に表示されるページの「表札」であり、最も重要なSEO要素です。ここに、先ほど決めた最重要キーワードを必ず含めましょう。

※設定の方法は、ホームページの作成ツールなどによって異なります

トップページの例:

  • 良い例: <title>たまプラーザのピアノ教室なら〇〇音楽教室|初心者・子ども向け</title>
  • 悪い例: <title>〇〇音楽教室</title> (←これでは、どこにある何の教室か分かりません)
  • 悪い例:<title>世田谷区世田谷駅の格安激安ピアノ教室ピアノスクール</title> (←キーワードの詰め込み過ぎ)
  • 悪い例:<title>ピアノ教室|ピアノスクール|ピアノレッスン|世田谷区</title> (←同じようなキーワードの繰り返し)

講師紹介ページの例:

  • 良い例: <title>ピアノ講師紹介(経験豊富な講師陣)|世田谷区ピアノ教室ハーモニー</title>
  • 良い例: <title>講師プロフィール – ピアノ教室ハーモニー(世田谷区のピアノ教室)</title>

【ポイント】

  • キーワードはできるだけ前半に入れる。
  • 自然な日本語になっている。
  • 魅力的に感じる内容になっている。
  • 文字数は32文字程度までを目安にする。(長すぎると途中で切れてしまいます)
  • 各ページのタイトルをそれぞれ設定する。(同じ内容にするのはNG)

「見出し」を正しく設定する

文書構造・階層構造を作る

見出し(<h1> <h2><h3><h4>など)は、ページの「目次」です。GoogleやYahoo!の検索エンジンと読者の両方に、ページの内容を整理して、分かりやすく伝える役割があります。

だらだらと文章を書き綴るのではなく、文書構造・階層構造を意識して、適切に見出しをつけて読みやすくすることが大切です。

今見ていただいているページの例で言うと、記事タイトル「習い事・教室・スクールのSEO対策(基礎編・応用編)」が大見出し<h1>、「はじめに」「教室の生徒集客にSEO対策が必要な理由」「習い事・教室・スクールのSEO対策(基礎編)」などの大きな文字が中見出し<h2>、このすぐ上にある、「「見出し」を正しく設定する」などが小見出し<h3>です。

見出しにキーワードを自然に含める

自然な日本語で、適度にキーワードを含むことが大事です。

自然で効果的な例(良い例)

  • H2: 当ピアノ教室の3つの特徴
  • H3: 一人ひとりに合わせた個人レッスン
  • H3: 世田谷駅から徒歩3分の通いやすい立地
  • H3: 年1回の発表会で成長を実感

やりすぎな例(悪い例)

  • H2: 世田谷区のピアノ教室ハーモニーのピアノレッスンの特徴
  • H3: 世田谷区ピアノ教室ハーモニーの個人レッスン
  • H3: 世田谷区ピアノ教室ハーモニーのアクセス

文字量とコンテンツを充実させる

「十分な文字量の確保」は、SEO対策の基本中の基本です。しかし、ただ文字数を増やせば良いわけではありません。読者にとって有益な情報を提供し、結果として十分な文字量になることが重要です。

  • 教室のコンセプト、特長
  • コース紹介、レッスン内容
  • 料金体系(月謝、入会金、教材費など)
  • 講師紹介(顔写真、経歴、想いなど)
  • 教室へのアクセス(地図、駅からの道順)
  • 生徒さんや保護者の声
  • よくある質問(Q&A)
  • 体験レッスンのご案内

これらの情報について親切丁寧に、できるだけ詳しく書くことで、ページの質が高まり、十分な文字量を確保でき、検索にヒットしやすくなります。

被リンク(外部リンク)を集める

被リンクとは、他のサイトからあなたのホームページに向けられたリンクのことです。これは、Googleに対して「このサイトは、他のサイトからも推薦されていますよ」と伝える効果があり、SEOにおいて非常に重要です。まずはできるところから始めてみましょう。

習い事情報サイトに登録して被リンクを獲得する

「趣味なび」「学(まなび)の発見ポータル」「おこちゃまスクール」などに登録します。

地域情報サイトに登録して被リンクを獲得する

「オトコロドットコム」「エキテン」「ジモティー」などに登録します。

地域のお店・先生仲間などとホームページを紹介し合う

地域の他業種のお店(カフェ、花屋、美容室など)と提携し、お互いのサイトで紹介し合います。

分からないことがあれば「生徒募集のご相談」へ

「SEO対策を自分でやってみようと思ったけど、よく分からない・・・」「SEO対策をやってみたけど、教室のホームページが検索の上位に表示されない・・・」「私の教室のホームページに合ったアドバイスをしてほしい!」そんなあなたは、下記より、「生徒募集のご相談」にお申し込みください。

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まとめ

習い事・教室・スクールの運営において、SEO対策は確実に成果を上げることができる重要な集客手法です。

すぐに大きな成果は期待できませんが、正しい方法で継続的に取り組むことで、必ずあなたの教室の認知度向上と生徒数増加につながります。

まずは難しく考えず、「タイトルを見直す」ことから始めてみませんか? その小さな一歩が、あなたの教室の未来を大きく変えるはずです。応援しています!

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